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第一回もーどれっどおるたについて語る会


もーどれっどおるた。通称・愛称モルタ。

彼女が失くした記憶を求めないのは、失くしたことにも意味があると考えるため。忘れたいものだったから失くしたと思っているために彼女は記憶を取り戻そうとはしなかった。

元々の生真面目な性格が多少なりとも出ているのもあるせいか、一度決めたからとその思いを曲げることもなかったという。

ただ英霊となりマスターの元に辿り着いた後、自分が何者か教えられてからは、ちょくちょく自分の過去を尋ねることもあるらしい。

正史のモードレッド、いわゆるモーさんにもあまり興味なし。でも向こうが何かとつっかかってくるのでそれに対応しているうちにちょっと仲良くなった気でいる。元は同じ人だったけどね。

モーさん側は存在はともかく、聖杯にかける願いが気に食わない様子。自分は憎悪と後悔の中に命を終えたからである。モルタの言い分としては、何もなく孤独に死んでいった自分より、憧れだった父と剣を交え戦いの中で死んでいったモーさんの方が騎士として幸せだったのではないか、とのこと。

いつもぼんやりとし何も欲さず流されながら過ごしているモルタのことが気になり、結局は見過ごせず度々助け船を出してやるモーさんなのだった。

モルタがモーさんと姿がさほど変わらないのは、モルタの全盛期が彼女の誕生まもなくの頃だったからである。意識を取り戻した彼女はその後ゆるやかに体力が落ちていき、やがて歩くこともできなくなっていったという。身体の成長が早い彼女は衰退も同様に早かったという道理である。

なおカムランの丘の戦いの傷は英霊になった後も残っており、胸の真ん中から背中へ貫くように大きな痕が刻まれている。痛くはないがふとした時疼くようだ。

彼女はオルタ化した後もクラレントを愛用した。騎士王の血を得たクラレントはモルタの力も相まって、父すら凌ぐ魔力放出を誇る。モルタも自身の魔力制御のネジがとれかかっているため、魔力抵抗のない者は不用意に近づくと意識を失ったり全身傷だらけになるのは当たり前。自分の身がどうなろうが構わないので基本常に全力で敵を殺しにかかり、戦いが終わると自分も魔力切れ寸前とか茶飯事。ちなみに魔力供給(意味深)もなんとも思わない。何されても興味がない。抵抗しない彼女を悪用する主もいたことがあるかもしれない。

本当は優しさや愛に飢えている。求めないのはそもそもそれらの存在を知らないため。心優しいマスターに触れたなら、自らも心を開き本心を見せる可能性もある。

以上第一回もーどれっどおるたについて語る会でした。次回開催未定。


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